印象
2006年2月2日
今日は、印象材のお話です。
歯を削った後、型を採った時に「熱い」と感じた事はありませんか?
それは、溶かしてある寒天印象材の仕業です。ゴメンナサイ
この寒天、100℃まで加熱して溶かしてから、60℃前後で保温してあります。だから熱いんです。写真の左が、そのための機器です。右に写っている注射器の様な物に、下の寒天のカートリッジを入れて使います。まぁ、本当に注射器みたいな構造ですね。温度が2つ出ているのは、このように違う温度で2種類の寒天を使い分けたり、片方のストックがなくなると、もう片方でボイルしたりするためです。片方が壊れても使えるというメリットもあります。寒天には、詰め替えタイプもありますが、当院では衛生面を考えてカートリッジタイプを使用しています。この寒天で、精密な印象が必要な部分を採り、他の部分にはアルジネート印象材(オレンジやピンクの冷たい固まるとゴムっぽいヤツです)を使います。このアルジネートは、粉と水で練るのですが、水が冷たい程、硬化に時間がかかります。熱い次は冷たいので、患者さんも大変ですねこのアルジネート印象材は、海藻から出来ています。これにも種類があり、精度や硬化時間によって使い分けています。寒天とアルジネート、2種類を使うので、連合印象と言われています。